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住宅ローン審査と返済比率

私は元銀行員で貸付の担当でありましたので、その経験から、住宅ローン審査について述べて行きたいと思います。住宅ローン審査の特徴としては、融資申込者のマイホームを担保にして貸出しますので、マイホームに対して現地調査などをして、マイホーム自体も審査の対象とします。銀行審査の基本である、「返済比率」について説明します。返済比率とは、申込者の年収に対する「住宅ローンの年間返済額」及び「その他の借入金の年間返済額」を加えた額の割合です。一般的に銀行の審査には甘いとか厳しいとかの判断が入るところはありません。あくまで、数字が総てと言っていいでしょう。それで、返済比率は35%が上限とされています。35%を超えるような過大な借入金がある場合。審査を行う者にとってはイエローマークが入ることとなります。

担保の掛目

家を建てたい人が気に入った不動産を見つけても、住宅ローン審査が通らないことには自分のものすることが出来ません。しっかりとした計画を立てることが必要となります。担保の掛け目について述べましょう。担保掛目とは、申込者のマイホームの評価額に対する「住宅ローンの借入希望額」の割合を指します。例として、申込者の一戸建て購入金額が4000万円で借入希望額が3500万円の場合は担保掛目は3500÷4000=87.5%ということになります。最近の事例として頭金が0で担保掛目が100%という申込みが増加していますが、住宅金融金庫では担保掛目が80%までという審査基準を付けている住宅ローンもありますので、よく検討して計画を立てて、申し込みをしましょう。「返済比率」と「担保掛目」とは銀行の審査基準の基本中の基本ですので、甘い考えは捨てて、じっくりと計画を立てましょう。

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審査が通らないケース

銀行で住宅ローン審査が通らない理由は様々です。自分は大丈夫か、計画を数字で考えてみましょう。銀行としては、預金者からのお金を「又貸し」するわけですから、審査については慎重に厳しく行われるわけです。また、審査が否決となった場合は、否決の理由が言えないという規制がありますのでその点を留意して下さい。審査が否決になったケースについて例示しましょう。@勤続年数、銀行の基準では勤続年数(同じ会社での勤続年数)が最低3年以上となっています。最近では、終身雇用時代が終了したことにより、勤続年数に基準を付けない銀行もありますので、よく調べてください。全くの別業種への「脱サラ」したばかりという状態では、かなり厳しいので住宅ローンを組むこと自体を考え直す方がよいと思われます。A消費者金融にローンが残っている場合、消費者金融のローンを返済することが先決で、審査の対象になりにくいと思われます。

Copyright © 2008 住宅ローン審査は難しいか?